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ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫) 価格: 620円 レビュー評価:4.5 レビュー数:8 1984-86年(村上氏35-37歳)に雑誌「クラッシィ」に掲載された25のエッセイ。
特に気付きを与えてくれるというのでもなく、村上春樹的なユニークな視点で捉えた事象が淡々とまったり&ゆるりとしたかわいらしい安西水丸さんの絵の伴奏付きで描かれてます。
「ゆるい時間を過ごしたいなぁ」なんて時にはお薦めできると思います。でも、自分がこの先果していつ読み返す時が来るのか、、、 |
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) 価格: 1,470円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7 ハードボイルドになじみのない世代にとって
ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな
主人公フィリップ・マーロウ。
その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、
普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。
しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど
皮肉が飛び交うこの作品世界では
そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。
ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。
それこそがこの作品なのだろう。
好き嫌いは |
意味がなければスイングはない (文春文庫) 価格: 570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。
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約束された場所で―underground 2 (文春文庫) 価格: 550円 レビュー評価:4.5 レビュー数:30 村上春樹の『約束された場所で』はオウム真理教信者へのインタビューと河合隼雄との対談で構成されているルポルタージュ。
地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』と対をなす一冊である。
一連の事件当事者へのインタビューを通した体験が、のちに最新作『1Q84』に集約されていくことになる。その意味上で言えば『1Q84』は、未だ“作者の提示すべき物語(ストーリー)”が述べられていないのではないか。
いわば、問題提起の段階。表面的な筋だけしかないからまだ面白い代物ではない。でも、作者が『約束された場所で』と『アンダーグラウン |
少年カフカ 価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:21 村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ず |
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